やってやりましょう 「 Hello world」は昔懐かしの考察班の為のエンタメ映画である。
こんばんは。林檎です。
今日は仕事休みだったので、久々に映画を観てきました。今回観た映画は
「Hello world」という映画です。
考察しがいのある良いSF映画でした。
今回はストーリーのあらすじは省略して、感想だけ書きます。
この映画は人に説明するのが非常に難しいです。
かなりSF作品に詳しく、なお且つ理解力のある人間でないと初見では4割くらいしか解らないのではないでしょうか。君の名はや天気の子でつまづく人は少なくとも観てはいけません。フラストレーションが溜まるだけです。(笑)
後は昔のSF作品を潜り抜け、考察に考察を重ねた考察厨であるオタクの為のオタク向け映画です。良い意味で。私は観ていて懐かしさを覚えました。
掲示板に考察を書きなぐっていた頃を思い出しました。こういう映画がすんなり頭に入ってくるのは私が大人になったからかも。
「昔の自分を助けたと思っていたら、実は自分が助けられる側だった。」
この映画を一言で説明するならコレです。
全てはED前のあのシーンに集約されています。
一行瑠璃は賢い女でした。
劇中の全ては一行瑠璃とその仲間である宇宙ステーションのみんなの掌の上で進められていた。
と言うことは劇中のまるで意図的に作られたような瑠璃の可愛さにも納得が行きます。あれは主人公ならこう思うだろうな、こんな自分なら夢中になってくれるだろうな。そんな意図があったのだと解釈しました。
(理想的なヒロインの振る舞いをする瑠璃。)
瑠璃が異様なまでの適応力の高さも冒険小説が好きだからだけでは無く、元々あの世界を作ったのが大人の主人公では無く瑠璃自身だったからと言うのがSFの謎解きとして素晴らしかったです。
(更にいえばその大人の主人公直美を作ったのも瑠璃とスタッフ。)
この映画の本当の主役は直美でもナオミでも無く、大人の瑠璃でしたね。
面白い映画をありがとうございました。